WEBLOG - chronogram architect studio 2009年09月
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2009.09.30 宙に浮く家具
お客様から収納のご要望を頂いたときに、造り付けの家具を提案させていただくことが多くあります。
クローゼットや持込み家具などと違いインテリアとしてアクセントになったり、使い勝手をお客様に合わせて細かく設計出来るという点に魅力があります。
色や素材の仕様に関しても、ご要望にお答えしていくことが可能です。
その際、照明を組み込んだり、鏡を取り付けたり、洗面室などではお好きな洗面ボウルや水栓金具を組み合わせたりすることで、市販の家具や洗面化粧台にはない魅力を引き出していきます。

その中で私たちがオススメする手法のひとつに、家具を宙に浮かせるというやり方があります。これはさまざまな効果をもたらします。

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まず、家具を宙に浮かせて、床と壁、壁と天井のラインを見せる事で、部屋を広く見せることが出来ます。
ワードローブや箪笥の収納が床から立ち上がっていると、私たちの目には壁に見えますが、浮いていることで部屋に奥行きが生まれ、部屋が広く見えるのです。天井にもつけないことがコツです。

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これは、狭くなりがちな洗面室でも効果的です。市販の洗面化粧台は施工の問題上、床に置くタイプがほとんどです。しかし、このように造り付けの家具は、大工さんや家具職人の方が建物の躯体との絡みを考えながら施工するので、安全に浮かすことが出来ます。

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また、浮かせた空間を間接照明とすることが出来ます。通常、間接照明を作る場合は、天井に梁を作ったり、タレ壁を作ったりしなければなりません。しかし家具と組み合わせることで、空間のロスを防ぐことが出来ます。

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浮かせるのは家具だけでなく、このようにスチール材を使い、階段の一部を浮かせることも出来ます。
デッドスペースになりがちな階段下がこのように抜けた空間になると、空間が階段や手摺で分断されずに、ひとつの広い空間になります。住宅には必ず必要な階段室も、このような工夫で階段室を小さく、ホールを大きく見せることが可能です。

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また、私たちが一緒に仕事をさせて頂いている東京輸入も、浮く洗面台や、浮くシューズボックスを多く取り揃えています。

収納量や機能、大きさばかりに目がいきがちな家具ですが、このような提案をさせていただくことで、家具を含めた空間全体を豊かにできるよう、心がけて設計しております。(スタッフ:瀬畑)