WEBLOG - chronogram architect studio 間取り・住まい方
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
先日、土地購入のご検討をされてるお客様から

「リビングは子供の教育上1階に設け、リビングの階段を通らないと2階の自分の部屋に行けない様な構造が良いと考えていますが、いかがでしょうか?」
とご質問を頂きました。

アドバイスとしまして幾つかメリット・デメリットをご説明いたしました。当方では様々な経験から概ね特別の理由が無い限り
2階リビングをお薦めしております。
ですが、いつもお客様には同じ様な内容のご説明をしておりますので、ここで文章にして私なりに整理したいと思います。

1階リビング
メリット
・玄関が近いので、荷物の出し入れや来客応対に便利。
・庭がある場合にリビングとの一体感が生まれ、広がりや連携が生まれる。
・階段をリビングに設けることで、家族間のコミュニケーションの機会が増える。
・個室が2階となるので、個室の上に小屋裏空間を設ければ収納や遊び場などに利用出来る。
・生活のメインの場が1階なので老後を考えると行動し易い。(物干しや水まわりの位置にもよりますが)

デメリット
・広い空間を必要とするリビング階の上に、壁が細かく入る複数の個室が載る形になるため、素直な構造なりにくい。
・子供のお友達が遊びに来た時など、リビングに階段があると、来訪時や帰宅時に他人がリビングを通ることになるため終始寛げない。
・2階リビングに比べ通風採光が不利になり易い。(一部吹き抜けにするなど出来る工夫もあります)

20091011000.jpg


2階リビング
メリット
・通風採光に優れている。(ハイサイドライトやトップライトでより明るく出来る)
・吹き抜け空間など、縦方向にも空間を広げることが出来きる。
・壁の多い1階の上に、壁の少ない空間が載るので、素直な(経済的な)構造になり易い。
・2階に洗濯機がある場合に、洗濯機の面倒を見たり、物干しをする動作が楽になる。

デメリット
・1階に水まわりがある場合は上下階の移動回数が多くなる。(運動になって良いという意見もあります)
・来客の度に1階に降りていかなければならない。
・子供は帰宅後自室に直行しやすくなり、家族間のコミュニケーションが図りにくい。
・1階個室に小屋裏空間などの余剰空間をつなげ難い。
リビングの間接照明
ハイサイドライト2


それぞれにまだまだメリット・デメリットはあるかもしれませんが、それらを良くお考え頂きプラン決定の参考になりますれば幸いです。

総評

もし比較的広い庭やウッドデッキなどが設けられる場合は1階リビングにする事で十分なメリットになると思います。外部空間が広いということは通風採光上もそれほど不利にはなら無いでしょう。

経験上、「子供はリビングの階段を通って自分の部屋へ」というご要望から1階リビングをご希望されるお客様が多いのですが、もう少し掘り下げて伺うと、その事で「子供とのコミュニケーションが生まれ、教育上好ましいから」というご意見が聞こえてきます。さらにどの様なスチュエーションかといいますと
・帰宅時にあいさつや会話が生まれる。
・どの様なお友達とどれくらいの時間付き合っているか把握出来る。
・知らない間に帰宅していたり、外出しているということが無くなり、非行に走り難い。
など

ですが、よーく考えてみますと本当に階段の位置設定によってそれらの手助けになったり、満足させたり出来るものなのでしょうか?

むしろ、間取りや装置によって家族間のコミュニケーションの機会を増やすことができないかと考えるならば、リビングを家の中で一番の快適空間となるよう設計し自然と家族が集まる場所にする事が大切なのではないでしょうか?
(極端な言い方ですが、各個室は寝ることと収納を満足していれば良いと思います。)

日当たりや通風はもとより、

大きなダイニングテーブルがあってみんなが好きな作業や勉強が出来るとか、
暖炉があって暖かく料理が出来るとか、
水槽があって面倒を見るのが当番制になっているとか、
キッチンは複数の人が立てる広さになっていて、お母さんのお手伝いが出来るとか、
空が綺麗に見れるとか、
個室は狭いので友達もリビングでわいわいするとか、

いかがでしょうか?

今回ある意味、永遠のテーマでもありますし、ご家族の考えや土地の条件によっても千差万別ですので、「これが正解」というものではないと思いますが、皆さんの参考になればと思い書き込みさせて頂きました。
反対意見や賛同意見の書き込み、ぜひお待ちしております。
(所長:葛原)


物干し場について

最近、ご提案することが多くなってまいりました「物干し場専用のバルコニー不要論」
不要論とは極端に聞こえるかもしれませんが、積極的な「室内干し」派の方が増えております。

理由は様々ですが

不在時に雨で濡れてしまう。

夜露で湿ってしまう。

強風時に飛ばされる。

下着など盗難が心配。

花粉やホコリが気になる。

洗濯機や洗剤の性能が良くなり、部屋干し独特の匂いが無い。

紫外線が強いと色褪せしてしまう。

洗濯機の乾燥機能やバスルームの乾燥機を使うのに慣れている。
(深夜など電気使用のピークを外す様にしましょう!)

などでしょうか。

室内干しを積極的に取り入れる設備機器やグッズもあります。

代表格はパナソニックの「ホシ姫サマ」です。天井や壁の高いところから物干し竿が降りてきて、洗濯物を掛けます。干している最中は天井の高い所へ揚げておけます。

当然設計者としては、インテリア性を損なわない様な工夫が必要ですので、ホシ姫サマを吹き抜けの天井に付けたり、洗面室につけたり
2階がLDKで3階に子供室というような間取りの場合、3階に行く階段室の天井が比較的高く、空間があるのでそこに取り付けるのも良いと思います。

リビングの続き空間や隣家の目隠しなどの利用目的があれば別ですが、物干しのみのバルコニーにコストを掛けるのはもったいないですよね。
バルコニーを設けるスペースが確保できない場合は、無理に室内面積を削らずに、積極的に室内干しを検討するのも1つの方法だと思います。

この「物干し場」については、続きのお話がありますのでまたの機会に。(所長:葛原)




すっかり初夏ですね。
今日はまだ暑くなる前に、ちょっと冬のことを想像して見て頂きたい物件を紹介いたします。

閑静な住宅街の駅前の道を一本路地に入った所に、先日、無事竣工しました。
外観-1
外観は3階の跳ね出しが印象的で、シンプルで落ち着いた色合いにまとまりました。
ちょっと写真では分かりづらいですが、3階のサッシとサッシの間にはアルミのリブ(フィンのようなもの)付パネルを張り込み、
サッシの一体化を図りました。
全体的に横のラインが強調されることで、ファサードの印象にまとまりを持たせています。内観-1
内観-2
内部には、小上がりの和室、贅沢感のあるシャワーブース、開放的な浴室、収納十分な広々としたキッチンetc...見どころがたくさんあります。
また、パティオにバルコニー、ルーフテラスなどプライベートな外部空間も充実しています。

そんな中でも、この家で最も重要な要素の一つは暖炉の存在感ではないでしょうか。
暖炉が2階のリビングとダイニングの間にどっしりと佇み、その他の居住空間が暖炉を囲むように配置されています。
内観-03
暖炉は特注で、シンプルなガラス扉と耐熱レンガ製です。

本物の薪を使用するため、パティオには薪置場も設けてあります。

ダイニングでの食事の後に、薪をくべながらゆったりとした時間を過ごす冬の夜を想像してしまいます。
想像だけでお酒がすすんでしまいますね。。。
内観-4
先にも書いたようにこの暖炉囲むことがこの家の大きなコンセプトになっています。
設計を行う中で多くの要素があります。
この家の暖炉のように、ひとつの大きな要素から派生し、まとまりを持たせていくのが家造りの醍醐味だと思います。

その他の見どころはまた日を改めてご紹介しますので、お楽しみに。
プランニングの際にお客様とのお打ち合わせで色々なご意見を頂くのが洗濯機の置場所です。
洗濯機の位置というと一昔は洗面室内というのが一般的でしたが、洗面室と物干し場までの距離が長かったり、階が違う場合に洗面室以外の場所の検討が必要になります。

(1) 洗濯物を持って移動する場合、乾いた物なのか濡れた物なのかで重さが変わり特に、階が違うと少し移動がたいへんなのではないか?洗濯の始めと終りでも階段の登り降りが必要でたいへんではないか?

(2)リビングの階にあると脱水時などの大きな音が気にならないか?

(3)リビングの階にあると日中洗濯機の面倒が見易いので便利?

(4)物干し場がリビング外のバルコニー(もしくはテラス)だと取り込む際やアイロン掛けの際に近くて便利?

(5)お風呂の残り湯利用を考えてやはり洗面室内が良い?

(6)あまり外には干さないので洗濯機の置ける乾燥室を作りたい?

etc・・・

お洗濯は毎日の大事な家事の内のひとつですので、上記の項目を含め色々なパターンでのシュミレーションが必要です。(所長:葛原)
最近、お客様とプランのお打ち合わせをさせて頂いている際に割合に多く頂くのがダイニングやリビングにワーキングデスクを設けてほしいというリクエストです。

主な理由は・・・
奥様が料理中であったり、ご主人が隣でパソコンをしている間でも子供の勉強を見てあげれる。
子供が個室にこもらないで済む。
食事するダイニングテーブルとの使い分けが出来る。
日中は奥様の調べ物、アイロン掛け、裁縫など家事用デスクにもなる。
・・・などです。

設計する際のポイントは・・・
使い方を考慮した位置
デスクサイズ
コンセントと配線の納まり
収納との関係
パソコン関連機器の設置
窓や照明の配置
・・・などです。
一言で言うと家族みんなの作業台です。

workdesk01.jpg
写真の左側がデスクカウンター、中央の四角の中にコンポを置き、右側はテレビ設置用のカウンターにしてあります。
デスク下のコンセントと、テレビ裏のコンセント・AV機器との接続用ジャックはいづれも配線を極力出さないための工夫。

workdesk02.jpg
リビング背面に設けてあるデスクコーナーです。
デスク左右は本とプリンターが入る収納。

workdesk03.jpg
写真左手がデスクコーナーです。一番左の収納の中にはAV機器、プリンター、PC本体が収納されます。
デスク上部は壁掛けエアコンを隠すための木製ルーバー。
(所長:葛原)